みなさん、こんにちはー!
医学生のまる先生です!
なんと私、大学受験でかなりの大逆転劇を成し遂げているんですよ。
高3の夏休みに0の状態で勉強を始めて、1浪の末、国立医学部に合格しました。
この1年半の間に偏差値42.6→73.2まで上げました。
かなりの大逆転劇だと思いませんか?
これだけ聞くと、勉強を始めてから順調に成績が上がったように思えますが、現役生の時はかなりの失敗も経験しているので、それについても触れていきます。
私は現役での失敗から学び、浪人の1年で飛躍的に成長できました。
波瀾万丈だった受験生活を時系列順に振り返っていき、模試の成績推移と共に、
・勉強する時になにを大切にするか
・どの参考書を、どのように取り組んだか
について述べていきます。
絶対に参考になるので最後まで見ていってほしいです。
お願いします。後悔させません。
〜高3夏(生い立ち、医学部受験を決意するまで)
私はわりと平凡な家庭に生まれました。
親から勉強しなさい、と言われたこともなく、自分のタイミングで、自分の人生について決断を下してきました。
そんなこんなで中学生までは超ゆる〜く生きてました。
中3になると、高校受験を意識して、それなりに真面目に勉強し、世間的には進学校と言われる高校に入学しました。
しかしその後は、受験勉強からの解放、また、目的意識がなかったため、ゆる〜い生活を送ってました。
完全な中だるみです。
受験勉強なんて全くしない、定期テスト前に申し訳程度に勉強するだけの平凡な高校生でした。
今思えば、ケツを叩いてくれるような環境に身を置いていれば現役で受かってたのかなぁってしみじみ思います。。。
↑↑中だるみ中高一貫校生に向けた塾も存在するので、ダラダラと過ごさないでそういった塾に通ってればよかったなって本気で思います。
そして、ダラダラとした生活を続けてあっという間に高3の夏を迎えてしまいました。
この時期にようやく自分の進路について考え、医学部を志す決心がつき、本格的に受験勉強を始めました。
ここまで全く勉強してきてなかったので、まずは実力を知るために模試を受けてみました。
その時の成績がこちら。高3の9月に受けた第2回駿台全国模試です。
英語、数学、物理、化学の4教科を合わせた偏差値が42.6でした。。
絶望です。
ここから私の受験生としての生活が始まりました。
高3夏(医学部の研究)
医学部を志すといっても、当時は医学部について何も知りませんでした。
・どんな医学部があるのか
・どんな受験科目があるのか
・面接、小論文について
・科目間の配点の比重
などなど、とにかくわからないことだらけで、まず医学部について研究して志望校を決めるところから始めました。
というのも、特に科目別の配点については、大学によってかなり異なります。
私は、強いて言えば英語が得意だったので、英語の配点が高い大学を探すためにも、まずは情報収集を試みました。
その時に重宝したのがこちらです↓↓
医学部に入る2025 (AERAムック) [ 朝日新聞出版 ] 価格:1540円 |
これめちゃめちゃ有名ですよね。笑
とにかくこれを読破して受験する私立と国立をある程度絞りました。
高3秋〜受験本番(現役)
そして大手予備校に入塾し、集団授業を受けて、受験勉強を始めることになりました。
しかし、現役生の時は本当に全然成績が伸びませんでした。
紹介した模試の偏差値見ましたよね???涙
あんなに低いのに、あのあと全然伸びなかったんですよ。。
本番までの半年間で偏差値5くらいしか上がりませんでした。
結果的に、私立・国立全敗。一次試験すら通りませんでした。
ここで惨敗した原因について深く考え直しました。以下に箇条書きで記します。
・背伸び学習をしていたこと。
私は、自分の実力を過大評価してました。高3夏に入塾した大手予備校では、自分のレベルに見合わないクラスを受講しており、理解するのにとても苦しみました。予備校のテキストは解説が載っておらず、授業で先生が解説するのを一発で理解するしかなかったのですが、難しくて理解できなかったことを鮮明に覚えています。
・全く復習をしなかったこと。
断言します。勉強において最も重要なのは復習をすることです。しかし、予備校の授業が忙しすぎて復習が追いつかなかったため、勉強したことが全然身についてなかったんです。
上記2点を深く意識して、浪人生として再出発することになりました。
浪人が決まった直後(勉強方針)
浪人が決まって、現役で失敗した点(背伸び学習をしていたこと、復習をしなかったこと)を改善することを徹底しました。とにかく自分に合ったレベルで勉強し、たくさん復習することを意識しました。
また、全教科の偏差値を伸ばして逆転合格しなくてはいけない状況だったので、集団授業を受けていては逆転は見込めないと判断して、参考書を使って全教科を基礎からみっちり勉強し直しました。
集団授業を受けて順当に合格する人は、高1からちゃんと勉強して、授業のペースに合わせて着実に実力を伸ばしていった人たちです。私はそれだと間に合わないと判断して、参考書学習をするしかない、と判断しました。
断言できますが、参考書学習は超効率的だと思います。特に、逆転したい人は時間がないので、とにかく自分のレベルに合った参考書で学習し、復習を繰り返し、少しずつ参考書のレベルを上げていく、という作業が逆転の近道です。
しかし、受験生は孤独ですし、鼓舞してくれる人がいないと長い長い受験生活というマラソンを完走するのが難しいのも事実です。したがって、自分を見守ってくれる環境に身を置きたかったので、苦手な分野だけは個別指導塾にてご指導いただいていました。(英語の和訳問題など)
そうすることによって、塾の面談にてメンタルケアをしてもらいつつ、参考書ベースですごい勢いで勉強を進める、という独学と塾のいいとこ取りのような浪人生活が始まりました。
浪人期間を通して(どの参考書を使ったか)
勉強方針が定まって、早速参考書学習に取り組みました。
私は、取り組んだ参考書自体は少ないです。それこそが参考書学習の本質なんです。
大事なことは、色々な参考書に手を出すのではなく、一冊を完璧に仕上げることです。
絶対に忘れないでください。
ここからは3つの期間に分けて、それぞれの期間に取り組んだ参考書、模試成績の推移を紹介します。劇的な変化が見られるので楽しみにしていてください。
浪人が決まった3月〜6月
この期間は、全科目、基礎問題を徹底的にやりました。
そして何回も何回も解き直して、ひたすら頭に叩き込みました。
それでは、この期間に取り組んだ参考書を紹介します。
・数学
青チャートです↓↓
価格:2255円 |
価格:2431円 |
価格:2541円 |
この中の例題のみをこの期間に5周はしました。(復習が大事なため反復を意識してました)
青チャートは基礎的な問題を全範囲網羅していて、知らない人はいないって言っても良いくらい人気な参考書です。一見ボリュームが多く感じられますが、例題のみをひたすら反復することで、苦なくやり遂げることができました。
・物理
物理のエッセンスです↓↓
物理のエッセンス [力学・波動] 五訂版 [ 浜島 清利 ] 価格:1034円 |
物理のエッセンス [熱・電磁気・原子] 五訂版 [ 浜島 清利 ] 価格:1034円 |
こちらも言わずと知れた超有名参考書。物理の入門にあたる参考書です。
この参考書の良いところは、参考書が薄い、かつ、良質なところです。
ボリュームが少ないため非常にとっかかりやすいです。
この参考書も5周はしました。
・化学
基礎問題精講です↓↓
価格:1540円 |
こちらは化学の超入門書で、私は特に化学が苦手だったので、辞書のように読み込みました。
初心者にもハードルが低く、やさしい内容だと思います。
こちらも5周はしました。
・英語
・単語帳は鉄壁↓↓
価格:2310円 |
医学部志望だけでなく、東大、京大、早慶志望の方も使っている印象があります。
正直この一冊を完璧にするだけで受験英単語は制覇できると思います。
・文法書はキク英文法↓↓
キク英文法 聞いて覚えるコーパス英文法 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) [ 一杉武史 ] 価格:1760円 |
英文法の参考書の中ではかなり簡潔のまとめられているほうだと思います。
問題集というよりは文法事項がまとめられているといった内容になってます。
私は英文法に関しては深入りせず、さらっと全体を掴んで反復したかったのでこれを使いました。
・長文読解はやっておきたい英語長文700↓↓
価格:1210円 |
長文読解が演習できる参考書でやや難易度は高いです。
英語は他教科と比べて得点源だったので、基礎よりかは標準レベル寄りの参考書を使いました。
浪人が決まってからの4ヶ月は、上で紹介した数学、物理、化学、英語の基礎レベルの参考書をひたすら反復しただけです。
その結果、6月に受けた第1回全統記述模試は以下のようになりました。
偏差値は英語69.0/数学68.9/物理68.4/化学64.1でした。
高3の9月に受けた駿台全国模試より模試自体の難易度が低いとは言え、明らかに成長しているのが目に見えてわかると思います。
この模試が返ってきて、やっぱり参考書学習で、復習も取り入れて徹底的に仕上げるのが逆転合格への最短ルートだなって確信しました。
ちなみに、これで地方国立医学部がB判定です。
全教科の基礎を徹底しただけです。
いかに基礎レベルの参考書を徹底的に仕上げることが大事か痛感しますよね。
7月〜10月
基礎レベルの参考書を終えて、この期間は標準〜応用レベルの参考書の取り組みました。
・数学
大学への数学 新数学スタンダード演習(数学1A2Bをこの一冊で扱っています)
大学への数学 数学3Cスタンダード演習(数学3Cをこの一冊で扱っています)
↑↑上記2冊です。これは標準レベルの参考書で、青チャートの例題が完璧なら、始めるにはちょうど良い参考書だと思います。取り組むことでぐんぐん成績が伸びると思います。
こちらも5周はしました。
・物理
名門の森です↓↓
名問の森 物理 [力学・熱・波動1] 四訂版 [ 浜島 清利 ] 価格:1210円 |
名問の森 物理 [波動2・電磁気・原子] 四訂版 [ 浜島 清利 ] 価格:1210円 |
物理の王道ルートと言えば、同じ著者が執筆している「物理のエッセンス」→「良問の風」→「名問の森」という流れだと思います。
しかし、個人的には「物理のエッセンス」を完璧に周回できていれば、次に取り組むのは「名問の森」で良いと思っています。
なぜなら、何度も言いますが、参考書学習のコツは、
・とにかく取り組む参考書の種類を少なく抑えて、
・取り組んだ参考書は周回して完璧にすること、
だからです。
「物理のエッセンス」と「名問の森」の間に「良問の風」を挟むと、オーバーワークになり、3冊を完璧に仕上げられない恐れがあります。少なくとも、私は不器用なので二冊に絞って取り組みました。結果的に、レベル的にも問題なく「名問の森」をやり遂げられました。
・化学
化学の重要問題集です↓↓
価格:1056円 |
言わずと知れた超有名参考書です。
先ほど紹介した化学の基礎問題精講を習得できたら、問題なく重要問題集に取り組んで良いと思います。ぐんぐん成績が伸びると思います。
・英語
この時期にはもう過去問を解き始めて、志望校の出題傾向を研究し、過去問をひたすら反復していました。
また、苦手な和訳問題は個別指導塾でご指導いただいてました。
上記のように、この4ヶ月は標準レベルに参考書をひたすら反復しました。
その結果、第3回全統記述模試は以下のようになりました。
偏差値は英語76.6/数学77.2/物理65.8/化学64.8でした。
しっかり基礎レベルを仕上げたことで、標準レベルの内容もちゃんと頭の中に落とし込めました。
これで地方国立医学部だけじゃなく、主要国立医学部もちらほらA判定になってました。
11月〜本番
この時期になると書くことはあまりなくて、ひたすら
・過去問演習
・共通テスト演習
・先ほど紹介した基礎レベル、標準レベルの参考書の反復
をしていました。
ここまできたら本番まであっという間でした。
まとめ
このような筋道で受験勉強を進めて、偏差値を42.6→73.2に伸ばして、大逆転合格を成し遂げました。
私立医学部も受けてちゃんと合格しました。
この記事の序盤に、勉強のポイントとして
・勉強する時になにを大切にするか
・どの参考書をどのように取り組んだか
について述べていきます、と言いました。
軽くまとめると、
・勉強する時になにを大切にするか→自分のレベルにあった学習をする・何回も復習をする
・どの参考書をどのように取り組んだか→少ない種類の参考書に取り組む・反復して完璧に仕上げる
ということになります。
意外に思うかも知れませんが、私は受験直前期になっても基礎レベルの参考書を何回も見返してました。
なんでかわかりますか?
忘れるからです。
私は決して天才なのではなく、平凡な人間が正しい努力をして、成績を上げていっただけなんです。
つまり、何が言いたいかと言うと、誰にでもできる、ということなんです。
でもやり方を間違えたらとんでも無いほどの遠回りになる可能性もあります。
絶対にそんなことにはなってほしくないので、今回の記事を是非参考にして、自分なりのやり方に落とし込んでいってほしいです。
がんばってください!!
応援してます。